若狭町 神子 例会大会

2014年05月15日 07:15

神子のクロダイ&グレ

この数日は真夏日も続くなど気温が上昇し、若狭の磯も一気に活性を増し始めた。4月30日に常神半島西海岸の神子でクラブ例会を行ない、グレとクロダイともに釣れて楽しい大会となった。


神子はクロダイ釣りでは古くから実績場として人気が高く、例年ゴールデンウイーク頃から乗っ込みの銀鱗の大型が良く釣れる。地方寄りの磯はシモリ根の点在する浅場で、藻が茂りこの隙間に良型が潜むようだ。神子湾の北側に神子崎と南に波風崎の磯があり、共にクロダイの魚影は極めて濃いようだ。さらに比較的北寄りの波に強い釣り場で、荒れた日には平田岩などの湾内磯も大型が出る。今回は大会ということでグレ5匹の総重量としたため、狙うポイントが異なりクロダイは少なかった。しかしこれからの時期グレとクロダイが共に狙える好機を迎える。さらに神子からは西の沖4キロに浮かぶ千島群礁にも渡している。ここでは大型マダイや青物の回遊もあり、条件が揃えば好釣果に恵まれ楽しめる。

午前5時、港に着くと大観渡船の大音船長がすでに待機してくれ、12名が乗り込んで船は波風崎に向かった。今回は大会と言うことで先に抽選で順を決め、私は大岡篤司さん(57)、翠穂さん夫婦と3人でサザエに渡った。

海上は凪ぎながら南風が強く海面は細波で、潮は北の御神島方向に緩やかに流れている。刺し餌はオキアミの生でLを使用し、コマセもオキアミ生に粘りのある遠投系の集魚材を配合した。コマセにオセン(スズメダイ)が磯際を占領し、海面を覆って餌を追っている。まずはセオリー通り足元に餌取りを寄せ、沖目に遠投して仕掛けを入れた。タナは3ヒロとして潮に乗せて流してみるが、しばらく刺し餌は付いたまま残ってきた。


8時過ぎ、ついに潮下にいた大岡さんにヒットして、細身のクロダイ竿が大きく弧を描く。来たのは28㎝のグレだったが細仕掛けなのでタモに導き入れた。私も流れながら仕掛けがなじんだころ、ウキがポコリと波紋を作った後ゆっくり沈んでいった。慎重にラインを張ると微かに魚信が伝わり、これを確認してシャープにアワセを入れた。キューンと風に糸鳴りがして竿に重さが伝わった。引きが強いので良型を期待したが、足元に姿を見せたのは30㎝のグレだった。続いて翠穂さんもアタリを捉え、25㎝のグレを大胆に引き抜き上げた。この後もポツポツとヒットするが小型が多く、大会規定の23㎝超の5匹が揃わない。         それに加えて潮が速まり、潮下の大岡さんにアタリは集中した。

私は作戦を変更して若狭のグレ狙いの遠投釣法で、沖のポイントを探ることにした。しかしなかなかアタリは出ず、回収すると沖では餌が残ってきた。再投入して今度は変化が出るまで流すことにし、焦りと殺気の自らを制して待った。すると視界から消える寸前のポイントでウキが引かれ、慌てて糸ふけを取ってアワセを入れた。グーンと特有のグレらしき引きに、竿を操作して遠くから引き寄せた。33㎝のグレは今日1番の納得サイズでライブウェルに追加した。この後も3人に交互にアタリは続き、その中から良型5匹をキープした。


午後2時終了とし港にて検量すると、12名中9名が釣果ありでクロダイやイシダイを持つ人もいた。成績では私が2050gでトップ、僅かの差で長澤好貢(41)さん大岡さんの順だった。全体では23~35㎝のグレが38匹、クロダイは加藤重信さん(38)が45㎝と河合達也さん(49)の40㎝が出ていた。共に乗っ込みらしきクロダイだった。

神子 大観渡船 0770-47-1632 料金 神子3800円  千島