尾鷲 沖寺島

2014年09月13日 16:49

尾鷲秋磯開幕

9月に入って一気に秋めいてきたが、秋雨前線の影響か雨の日が多い。秋とはいえ海水温まだ真夏の状況で、場所によっては餌取りも多いという。3日、尾鷲の磯に会友らと3人で出掛けたところ、中型グレと美味しい系の五目釣りが楽しめた。

午前4時45分に尾鷲天満浦港から、お世話になる大ちゃん渡船で出船した。ここ尾鷲は「弁当忘れても、合羽忘れるな」というくらい雨となることが多い。この日も朝は曇りだったが、今にも泣き出しそうな厚い雲が空を覆っていた。

船は東の先端エリアの須賀利方面に向かい、沖寺島の本釣り場のワレに上がった。朝は凪状態だったが「東風で波が出てくると思うので気を付けて」との斎藤船長の指示で荷物は高場にあげた。ワレの右の船付きに私が入り、左の中央に河合達也さん(50)と浅野栄治さん(57)が並んで竿を出した。

寺島は岬先端のさらに沖に位置しており、本来潮通しがいい場所だが流れは緩やかだった。コマセのオキアミボイルを足元に入れ、刺し餌もボイルで仕掛けを入れた。一投目からアタリなく刺し餌だけが取られるが、海面からは姿は確認できなかった。しばらくは磯際から沖目まで探ってみたがアタリはなく、タナも2ヒロから4ヒロまで同様に餌だけが消えていた。



7時を過ぎたころに少し風波が立ち始め、サラシが適度に広がり始めた。足元にコマセをして仕掛けを沖に入れ、広がりを見ながら仕掛けを引き入れる。白いサラシの先端に流れた時、スパッとウキが引かれ穂先に魚信が伝わった。大きくアワセを入れるとグレらしい小気味よい引きだが、これはあっさり浮いてしまい25㌢ほどの小型グレだった。さらに同所に打ち込むとアタリは続き、今度はブルーとイエローのタカベが釣れた。やはり小魚の活性が高く、しばらくはこんなアタリが連続した。

8時半ごろから潮が僅かに左に流れ出し、潮下となった浅野さんが竿を曲げていた。太目のタックルで一気に引き抜いたのは、遠目にも明らかに30㌢超の口太グレが来た。続いて河合さんにもヒット!これも口太グレの32㌢でぶり上げている。秋のグレは引きが強く中型とはいえ、何度も足元の根に突っ込みスリルいっぱいだ。そんな時私にもアタリが出たが、こちらはアカハタの30㌢で食いしん坊には嬉しい外道だ。

9時に届いた弁当で昼食タイムとしたが、この頃からはウネリが高まり時折波が磯を洗った。私はまだ小型グレしか掛けていないので、なんとかサイズアップを狙って打ち返す。しかしヒットしたのは浅野さんで、引きを楽しみながら最長寸の38㌢を仕留めた。焦る気持ちの抑え「良い型だねー」と声をかけるが、目はウキを見失うまいと必死に追っていた。ウキは大きな波に揉まれながら上下し、気が付くと見失っていた。回収しようと巻き上げかけるとグーンと強い引きが伝わり掛っている。いわゆる「釣れちゃったグレ」ながら、35㌢とまずまずの型に納得した。


昼ごろにはさらにハプニング続出し、浅野さんを引きずり回したのは42㌢のキジハタ。私に良型グレだとその気にさせて、一気に奈落に落としたのは48㌢のニザダイだった。他にも大型の本カワハギも釣れて、けして退屈ではない釣りを楽しみ午後1時納竿とした。

釣果は浅野さんが竿頭で口太30~38㌢4匹とキジハタ42㌢。私は口太31.35㌢とアカハタ30㌢カワハギ27㌢2匹。河合さんグレ30.33㌢2匹とカワハギ30㌢をキープとした。

大ちゃん渡船 090-7023-0553 朝釣り4:45~13:00 4500円 弁当有500円 

9月末まで半夜釣りも可 12:00~18:00 5000円 通し釣り7500円

(現在 2代目船長 齋藤武さん「武丸」が 大ちゃん渡船 の屋号で営業