紀東 南伊勢 古和浦 平家島

2014年04月23日 17:44

古和浦

紀東のグレは産卵期を目前にムラがあるようだが、水温の上昇で魚自体の活性は高いようだ。19日に古和浦に会友らと4人で出掛けたところ、グレは38cmまでの中型ながら数が釣れて楽しめた。


午前6時、海族渡船に乗り込み当番磯の東磯に向かう。古和浦では8軒の渡船店で磯割しており、競争することなくゆっくりと磯に向った。私は前原弘和さん(54)と平家島に渡り、河合達也さん(50)と近藤尊博さん(39)は沖の平島に上がった。晴れでやや波程度だったが、少しウネリが残っており時折大きなサラシが広がった。潮は僅かに西に流れており、払い出しがそれに引かれて沖に出ていた。前原さんは西向きの舟付きに入り、私は南の沖向きを狙って仕掛けを入れた。水温は15.5度と少し高いようで、まずは3.5ヒロのタナで投入した。諸条件から判断して朝のジアイに期待して集中する。仕掛けがなじんでウキに負荷が掛かった次の瞬間、スパッとマジックのようにウキが消えた。キューンと小気味好いグレの引きが伝わり、まずは幸先良く34cmのグレが来た。慌ててライブウェルに海水を入れていると、「来た!」っと前原さんもグレを掛けた。これも同型の35cm級で引き味は充分のサイズだ。この後も交互にグレがヒットするが、30cm以上をキープして混じった小型は放流とした。

しばらくして潮が弱まり探りながらの釣りとなると、前原さんがサラシが落ち着く磯際で答えを出した。30~35cmを4連発で仕留めてキープしている。少し移動して私も潮下のポイントを狙うと、今度はゆっくりとウキが沈んで止まった。これで消し込めばと期待したが、辛抱たまらずアワセを入れた。強い引で竿を絞り込むのは良型に違いないのだが、コンコンと独特の首を振るので意気消沈! 足元には40超のアイゴが姿を見せた。毒のあるヒレに触らぬように、針を外して丁重にお帰り頂いた。潮が止まって次に動いた時には当て潮となり、ポイントを変えて探ってがアタリは遠のいた。3月ながら晴れて陽射しが強まり、上着を脱いでジップシャツで昼食とした。

11時ごろまた潮が変わって少し沖に流れ出したので、朝のポイントを再び狙うとウキが引かれた。これは良型カワハギだったのでもちろんキープする。「ありゃ~これはでかいかも~」と後ろで前原さんが手元まで大きく竿を曲げている。魚は容赦無く先端の根に向かうが、釣り座が高いので操作が難しいようだ。下に降りて私がカメラを構えたその時、無念にも根ズレでハリスが空を舞った。食い渋りにハリスを細くしていたと、さすがに残念そうであった。

もう一度の出会いを期待しながら打ち返したが、アイゴにベラやキタマクラなどお呼びで無い種が続発。退屈しない程度にヒットするので楽しいが、やはり美味しい系の魚が嬉しいのだが...それでもが終了間際に前原さんが38cmなど2匹を追加して、気持ち良く午後3時前に港に戻った。私は30~34cm3匹とカワハギ、前原さんが32~38cm6匹をキープ。河合さんはグレが32.35cm、近藤さんは30~34cmまで3匹とカワハギを4匹をキープしていた

グレは産卵期が近く大型は難しくなるが、水温の上昇とともに魚の活性は高まる。紀東磯ではマダイやクロダイに加え、磯によってはイサキやカワハギなど美味しいお魚も狙える時期となる。遠足気分の磯釣りも楽しいので、出掛けて見てはいかがだろう。

古和浦   海族渡船    0596-78-0962    3・4月  6:00~14:45    5000円