紀東 尾鷲の尾長グレ

2014年06月09日 09:58

尾鷲 半夜

紀東の磯は半夜釣りが開始となり、各釣り場で尾長混じりの良型グレの釣果が出始めた。28日会友らと3人で尾鷲に出掛けたところ、午前8時からの通し釣りで尾長グレが美しい姿を見せた。

尾鷲エリアでは午前中の朝釣りと午後の半夜釣りに加え、早朝5時からと8時から夕方までの通し釣りが選べる。午前7時45分、お世話になる藤尾渡船で出船し下磯エリアの須賀利方面に向かった。半夜と同時に解禁となる須賀利の沖磯だが、寺島以外はまだ釣果が良くないとのことだった。好天ながらウネリが残っていたので表は見送り、船長の薦めで沖寺島裏のヒナダンの右に上がって3人で並んで竿を出した。


  • この日の水温は19.5度となりエサ取りもいるとの情報に、コマセと刺し餌共にオキアミボイルを使った。寺島周辺では比較的エサ取りは少なく、海中を観察したが確認はできなかった。少量のコマセを足元に入れると、潮は緩やかに湾内から右の沖へと流れていた。まずはウキ下を4ヒロとして仕掛けを入れたが、しばらくは変化も無いまま沈黙が続いた。昼ごろの干の潮止まりに少し海中に変化が出て、小魚がコマセを追い始めていた。刺し餌もアタリが出ないまま取られ始めたので、ウキ下を上下してタナを探ってみた。5ヒロで流した時にウキが引かれ海中に消えた。大きくアワセを入れると強い引きが伝わったが、コンコンと穂先をたたき始めるアイゴ特有の引きでがっかり!なんとこの後良型アイゴの3連発となってしまった。隣の山田政順さん(48)と緑川幸治さん(45)も同様にアイゴに苦笑い。

13時過ぎに潮が変わって左に流れ始め、ヒナダンから出るサラシが引かれて正面に広がった。海面に変化が出始めて良い気配となる。潮上に仕掛けを入れなじませながら流し、コマセを同調するように打ち込んだ。何度か打ち返すと正面でゆっくりとウキがシモリ始め、角度を変えて鋭く引き込まれた。「またアイゴかいな~」との自虐モードを一気に取り払う突っ込みを見せ、尾長らしい強くスピードのある引きが伝わった。根をかわしながら何とか足元に浮かせ取り込んだのは、美しいライトグレーの尾長グレで43㎝と良型だ。記事用の写真を山田さんにお願いしてスマホに送信してもらう。便利な世の中になったものだ。

この後も同所に仕掛けを入れながらスマホを操作していると、両足に挟んだ竿に違和感が? なんと穂先は海面に突き刺さり再びグレが掛っている。追加したのも35㎝の尾長グレで、山田さんに「ながらスマホ釣法」と命名されてしまった。面目ない!

この後は再びアイゴやアズキマスなど、竿は曲がって退屈しないがグレは遠のいた。夕マズメに再びと期待したが、小型のイサキが回遊してきてヒットが続き午後6時半終了した。


  1. 私はグレの尾長の43,35㎝2匹とアズキマス。他はアイゴと小イサキが多数の釣果だった。

この春には紀勢道が尾鷲まで開通したため、中部からのアクセスは格段に時間短縮された。伊勢道関インターから約1時間20分で尾鷲北に到着する。渡船基地の天満浦港までは5分と近く、この間にエサ店やコンビニも出来ており便利になった。広いエリアに渡船店も多数あり、実績場ながら比較的に空いている尾鷲の磯は狙い所でお薦めの釣り場である。

藤尾渡船 0597-22-1079  大ちゃん渡船 090-7023-0553  他

朝釣り  5:00~13:00  4500円   半夜釣り 12:00~18:30  5000円

通し釣り 5:00~18:30  7500円  8時通し釣り  8:00~18:30    6500円