2014年 初釣り 越前 左右の良型グレ

2014年04月23日 09:06

26初釣 

初釣りではなるべく確率高く釣果を得たいのは、釣り師誰でも思うところだろう。さてどこに行こうかと悩み今回選んだのは、近年この時期に良型グレが出ている越前の磯だ。8日会友らと5人で出掛け、45㎝の口太グレのほか全員釣果の目出度い結果となり楽しめた。


まず日本海の寒グレ釣りというのはあまり実績もなく、ある種マニアックな地元ファンがいた程度だ。実際に渡船も冬季は客も少ないため、完全休業するところがほとんどだった。しかしここ数年各地区で良型グレが釣れるようになり、尾長グレまで釣れ始めたから驚きだ。列島全体の温暖化や海水温の変化がもたらしたものかは不明だが、明らかに若狭周辺で釣れる魚種も変わってきた。ともあれ大型グレが釣れるのは、釣り人にとっては嬉しい変化には間違いない。渡船も通年営業するところが多くなり、冬季も天候を選んで無理がなければ渡している。当然訪れる釣り客も増えて、実績も上がったため人気が出ている。

午前7時 越前左右漁港はまだ僅かに明け始めた暗さだった。あたらしや渡船の作藤船長に「おめでとうございます」と挨拶をかわし、我々5人が1番船に乗り込み出船した。まず上小島に大岡篤司さん(56)翠さん夫妻が渡り、私は隣の小島のハナレに上がった。残った田中勝久さん(42)と堂前幸次郎(40)さんはエンゲグリに向かう。

曇天微風でやや波の好条件で、寒さも弱く北陸の1月とは思えない釣日和だ。コマセ刺し餌ともに生のオキアミとし、粘りのある遠投系の集魚材を加えた。タックルを準備してウキも遠投可能な自重のある大粒の3B、ラインとハリスは2号通しとした。コマセを入れて海中を観察するとエサ取りが中層に見え、潮は北から左の玉川方向へながれている。ウキ下を4ヒロにして右沖の潮上に入れ流れに乗せると、やや当て気味ながらいい感じでなじんでいた。潮が良いせいか厄介者のフグの姿は無く、何度か刺し餌は付いたまま帰ってきた。小雨の予報も良い方に外れて、雲は厚いが降る気配はまだなかった。

こんな好条件なら「早いうちにグレのアタリもあったりして...」などと自分勝手な期待をしてみる。釣り始めてまだ間もない8時半過ぎ、潮に乗って流れていたウキが不自然に揺れた。上げる刺し餌は無く早くも気配が感じられる。足元に多めのコマセを打ち込みエサ取りを留め、仕掛けは潮上に遠投してウキに少量のコマセを被せる。セオリー通りの若狭遠投釣方で再び同所を狙った。「よーし!その払い出しの先で良い位置に刺し餌は入る」などと独り呟きながら糸ふけを巻き上げる。次の瞬間まさにシュルシュルとの擬音の如くウキは海中に吸い込まれた。大き過ぎるぐらいのアワセを入れると、ガツンとグレの返信が手元に届いた。まずは小気味よく引く中型グレかとあしらったが、グーンと伝わる重量感でまったく浮く気配がない。もしかしてと磯の先端まで移動して根を確認すると、やつは張り出したその下に容赦なく突っ込んで行く。「ゆるさーん」誰かの決め文句で竿で溜めて強引に引き出した。この後も何度も抵抗は見せたが、船付きの無難な場所に導き何浮かせた。なんとタモ枠一杯の45㎝のポッチャリグレだ。早々のミッション終了となった。

この後のグレは若狭サイズに戻って、ポツポツ釣れたが30以下は放流し3匹をキープ。潮が止まると越前名物のジェットフグに囲まれ撃沈!午後2時終了とした。

私は31.34.45㎝のグレ3匹。大岡夫妻は30~36㎝のグレ8匹と50㎝のツバス2匹だった。田中さんも40㎝を頭にグレ8匹とウマズラハゲ4匹ツバス1匹 堂前さんグレ27~31cm14匹で全員釣果のメデタイ初釣りとなった。

冬季は天候が良ければ営業する予定 ただし旅館繁忙期は無理な日もあるとのことだった。

左右 あたらしや渡船 0778-37-0261 半日3500円 通し4000円 午前7時~午後4時

  天候や状況によって休船となるので必ず問い合わせを

敦賀 エサ 釣況 若潮屋 0770-22-3680